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先週の新着ニュースでISO本部発行の隔月誌「マネジメントシステム」より引用したISO9000の問題点についてアメリカのコンサルタント会社社長の意見全文は、下記のようである。なお、さらに本文はwww.bin.co.ukにあり、ここからISO本部が抜粋したものである。
アメリカでも日本と同じ現象が出ているようだ。
「審査登録ビジネスは、汚れたビジネスだ。16年間、審査の場にコンサルタントとして立ち会ったが、ほとんどの審査員は審査だけでなく、アドバイスをし、ISO9000規格以外の自己流の規格をでっちあげ、記録をほとんど見ず、早く帰る(これが普通だ)、など、など。
良い審査員でもアドバイスや意見を避けるのは大変なようだ。それが難しいのは認めるが、だからこそ、高額な審査料をもらっているのだ。
通常、彼らの意見やアドバイスは文書に書かれる。しかし、それらはよく書いてないので、大抵、2、3日たつと誰もその意味が理解できない。会社側は審査員に苦情を言わない。審査員が帰ってから、そのでっちあげの要求や意見に不満を言う。しかし、クレームを直接つけて、事を荒立てることは好まない。
審査員の審査は、何も明らかにせず、彼らが真面目に審査に関心を持っているか疑問である。私はある大手の審査機関の社長に、審査員が酒に酔っていたことを告げたことがある。
その社長の返事は、「もし、苦情を言いたいなら、文書にしてくれ。」ということであった。 何故、認定機関は、これらの報告書を見ないのか。何故、彼らはまともな報告書を要求しないのか。何故、適切な是正処置(これがどういうものか、審査ビジネスが知らないことは明白である)と、すべての審査員に良い報告書を作成することを要求していないのか。
審査機関や審査員がその行動を改善しないかぎり、認証の価値は無意味なものとなろう。各国の認定機関のアクションが必要である。
この問題はコンサルタントでなく、認定された審査機関・審査員にある。彼らは、きちんとしており、客観的であり、意見を言ってはならないと思われているが、実際には、意見を言っている。『誰もどのように業務が動いているのか説明しようとしないから、われわれは何もできない』。だから、審査員には客観的な証拠が必要なのである。
品質の世界では、良い会社は、品質がいかに難しい問題であることに嘆くのでなく、「知っている」。そして、彼らが必要とする情報を集めている。彼らはもっと厳しく求めている。これは誰にも理解できない。とにかく、私はまた、審査員と話す無駄な時間をすごしたくない。
私は、部下の仕事の能力と成果を知っている。しかし、審査機関ではどうなのか。認定機関は座して嘆くよりも、行動すべきである。―――
――――良い審査員や審査機関はある。しかし、他の(悪貨は良貨を駆逐する)世界と同じように不心得者がISOのすべてをぶちこわす。 また、私は認定機関がひそかに調査しているのは馬鹿らしいと思う。誰にでも(特に顧客である企業側に)公開すべきである。」
「以上がアメリカのコンサルタント会社社長の意見の全文である。ところで、7月5日の朝日新聞が「『市場の番人』SECに強風」として、アメリカのSEC(米証券取引委員会)委員長ピット氏に対する風当たりが強くなっていると報じている。前任のレビット委員長が、監査法人がコンサル業務を兼務することに批判的であるなど、多くの改革をしてきたのに対し、ピット委員長は大企業よりと批判されている。マケイン上院議員は「ピット氏がリーダーシップを発揮できるはずがない。ニワトリを食べるキツネが、ニワトリ小屋の番人をするような利益相反だ。」と言っていると報じている。
セドン氏は「そんなISO9000はいらない」で、同じ関係をpoacher(密猟者)とgamekeeper(猟場番人)の兼務として述べている。この比喩は日本的でないので、私は同氏の了解を得て、和訳には「検事と弁護士の兼務」と意訳した。
ISO9000では、認定機関がSEC、審査登録機関が監査法人に対応するだろう。
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