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デジタルファイリングの精美堂のホームページによると、サーベイランスの2回目、3回目に来たT主任審査員に対するクレーム10項目を審査機関に提出したという(このホームページの左の審査/コンサル経験談:H14年6月4週号参照)。メールで問い合わせたところ、提出文書は19頁という膨大なもので、これが将来、掲載されるであろう。問い合わせた10項目のうち、主な6つは、次のようなものであった(クレーム2、5、6、9は省略)。
「クレーム1」:別な意見を言うと偉そうに激昂する審査姿勢の件
気に入らないと怒る。対等でなく、あくまで、高い指導的な立場にある姿勢である。
また、「ある会社で10ぐらいの不適合をだしたら審査機関のほうに泣きをいれてきて幾つかは許してやったよ(侮辱的に笑っていた)。」と言っていたという。泣きを入れると不適合を帳消しするとは、驚くべき発言である。封建的な専制君主のような高い立場にあるという姿勢を明言しただけでなく、審査の信頼そのものを破壊する発言である。
「クレーム3」:審査時間内に審査員としての倫理なきセールスの件
94年版のサーベイランスでは、2000年版のコンサルのセールストークをしていた。
「クレーム4」:貴審査機関の審査の信頼性を破壊する発言を行う件
精美堂はディジタル・ファイリングシステム設計をソフト設計としてISO9001を取得している。ところが、T審査員は、これは設計ではないとしつこく言ったという。94年版だから、ISO9001は取得できないことになるが、すでにきちんとしたISO9001の登録証を得ている。サーベイランスでそれを言うとは無神経な審査員である。ビジネスマンなら、会社の方針を無視したとして、リストラ対象となる。
「クレーム7」:典型的なしつこい文書過剰要求(審査とコンサルの混同)の件
精美堂の製本業務にホチキス止めがある。これは簡単なので文書化せず、訓練だけにしている。これをしつこく、手順書が必要だと2回のサーベイランスの都度繰返した。
「クレーム8」:マネジメントレビューの回数まで介入(審査とコンサルの混同)の件
T審査員はマネジメントレビューの年1回は少ないという。
精美堂の社長は管理責任者の兄である。小さい会社だから、社長は営業にも出る。経理もする。管理責任者も製本の仕事をする。だから、日常の細かい仕事についての兄弟の会話が多い。審査員はこの会話をすべて社長と管理責任者の間の会話と捕らえたようだ。
T審査員はレベルの高いマネジメントレビューへの理解がない。
「クレーム10」:エビデンスがない安易な不適合指摘の件
3回目のサーベイランスでは、結局、次のマイナー2点が不適合として指摘されたが、最終的にエビデンスがなく、事実と異なっていたので、精美堂はサインを拒否した。
1.品質マニュアルの最新版はE版であるが中身の異なる版が存在していた。
2.顧客クレームにより不適合品を手直ししたが、再検査をした記録がない。
ところが、1.の「異なる版」とは版番管理をしていない「管理外文書」の印を押してあるマニュアルのことであった。T審査員は、その捺印を見逃していて、不適合にしている。さらに、これを用いて仕事をしていたというエビデンスが無かった。
2.については、クレームノートという登録用紙があり、これに記録があった。これも見落としている。
この不適合については、審査員と管理責任者との間に、審査後、1ヶ月にわたり、不適合でないかどうか、かなりのメールがやりとりされたが、これも審査員の行動として禁じられている。審査上のやりとりは、審査の場か、公的な場だけである。
審査機関は、このクレームを受け部長が来たが、10番目の不適合の問題だけ、討議したという。
1.については、不適合でなく、「管理外」文書の整理という改善勧告とし、不適合から外した。2.は、あくまで精美堂は不適合を認めず、サインを拒否したという。事態はまだ続いているようだ。
精美堂は、10月1日から2000年版システムに移行しており、来年1月の4回目のサーベイランスは、移行審査を兼ねることになるという。もちろん、移行審査でT審査員の審査は精美堂は拒否した。
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