続・Shallをめぐる、笑えない笑い話(H14年12月2週号)

11月末に、A社を訪問したとき、その会社と親しいB社(従業員約30人)から、ISO9000取得の連絡書が来ていた。11月だから、ISO9001:2000取得の連絡と思ったら、なんとよく見たら、ISO9002:1994の取得であった。事情を聞いたら、準備が手間取り2年かかったという。原因はコンサルタントの指導にあった。言うことが毎回変わるのために、これに引きずりまわされて、やり直しが増えたとのこと。94年版を取得した後、2、3ヶ月で、すぐに2000年版の切り替えにかからなければならない状態となった。
B社幹部は、もう、コンサルはこりごりで、2000年版改訂には、自分達だけでやる積りであると考えていた。これは、このホームページの審査/コンサル体験談コーナーの「6ゼロシステムへの転換(H14年5月2週号)」のコンサルの被害と同じケースである。

後で、A社の紹介で、B社の管理責任者と会って、話を聞いた。そして、shallはどのように対応したかと聞いたら、管理責任者は、大笑いして次のように語った。

「それが、予備審査のときに、審査員がshallと言い出したので、われわれは最初、何を意味するのか全く理解できなかったのです。30分くらい、われわれ幹部は、皆、首をひねって沈黙状態だったんですよ。」

私は、「コンサルタントはshallを教えなかったのですか。」と聞いたら「全く、何も教えなかった。」と返事が返ってきた。これでは、このコンサルタントに引きずりまわされ、2年もかかったのは当然と思った。
このコンサルタントが得た報酬は、なんであったのか。B社の被害は大きく、コンサル費用以外に、2年かかったための会社側の費用は、1千万円を超えるという。詐欺に等しい行為と言わねばならない。