1.読者からの質問
このホームページでときどき、テニオハ審査員という言葉が登場するが、ある読者から、このテニオハとはどういう意味かという質問のメールが、来たことがある。
メールで、次のように返事をした。
「テニオハ〈正確にはテニヲハ)は、辞書に解説があると思います。日本語の助詞、助動詞類の総称ですが、これを使って、「テニオハにうるさい」とか「テニオハが合わない」などと使います。
ISO9000の場合、テニオハ審査員とは、文章の書き方にうるさくて、肝心のシステムの本質的なことが理解できない審査員のことで、軽蔑の意味で用います。」
2.英米の場合
テニオハは日本語上のことだから、テニオハ審査員という言葉は国際的でない。
しかし、似た現象は国際的に存在しているようだ。ISO本部発行の「マネジメントシステム」誌2002年3・4月号には、イギリスのRobert
Deacon氏の「審査員のビジネスに対する理解不足」という小論があり、それに、概要、次のようなことが書いてある。氏は元品質保証部長で、現在ビジネスコンサルタントである。
「審査員は、製品検査だけの経歴のために、私は、ビジネスの経験が浅く、理解度が低いと思う。そして、その成長は遅い。このため、審査では、審査員は自分の知っていることにだけこだわり、本当のマネジメントシステムの不適合を指摘する知識も自信も欠落していることになる。すなわち、文書化されているか、文章がうまく書けているか、それらの文書の承認・配付・改訂をきちんとしているか、計測器の有効期限ラベルが有効期限内か、帳票のサインがもれなくあるかなど、誰でも判断できる問題を指摘するだけである。これらは不適合があってもマイナーだから、審査は誰でもパスする。審査員は、ビジネスや訓練計画のようなマネジメントシステムの真の問題を避ける傾向がある。」
この「文書の承認・配付・改訂をきちんとしているか、文書化されているか、計測器の有効期限ラベルが有効期限内か、帳票のサインがもれなくあるかなど、誰でも判断できる問題を指摘するだけ」というのが、テニオハ審査に該当しよう。
ある会社で、94年版のとき、朝礼をしていたら、その文書化がないという審査員がいたという。
ビジネスセンスがないと、ビジネスの核の1つであるコスト、効率、無駄という常識の理解に欠けて、しまい「馬鹿馬鹿しい」ということが平気で行われることになる。
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