2.ISO9000とトヨタ生産方式
(1)イギリスA社の場合
2000年4月にイギリスに行ったときに、30人くらいの板金メーカーA社に行った。ここは1970年代のBS5750時代から認証を取得していたが、書類過剰のシステムで苦しんでいた。
1990年にその会社の社長がトヨタに勉強に来た。そして、帰ってから徹底的なムダとりが始まった。まず、作業者は検査できないというシステムを変え、自主検査にした。出荷検査も測定値の記入をやめた。管理規定は無くし、品質マニュアル1冊にした。しかも、パソコンの画面で、スクロールして見るようにして、印刷を不可能にした。要するに配付ゼロである。工場の現場には、作業手順書はなかった。それらはビデオになっており、訓練はそれで行っていた。現場の文書は、顧客の図面だけであった。
(2)イギリスB社の場合
B社は20人くらいの計測器のメーカーであった。そこのディレクターは、1990年代に、アメリカで日本の「先生」からトヨタ生産方式を学んだ。帰ってから、組立現場をセル方式にした。現場の壁に5Sの解説が貼り出されていた。机の上で書類ばかり作っている品証部長を連続3人解雇した。
現場でトラブルとすぐに、現場にとんでいった。オフィスでの議論を嫌った。
私がそれは日本では「3現主義」と言っていると説明したら、5S同様に、「3 Gen」と紙に書いて壁に貼った。
ISO9000の書類はまだ、スリム化の最中であったが、審査に来る審査員がトヨタ生産方式を知らないので話が合わないと批判していた。
(3)郵政公社
私の知人が、郵政公社にいる。最近、トヨタ生産方式が導入されているが、徹底的なムダ排除への発想の転換が必要であるという。その前に、ある部局がISO9000をとっていたが、無駄な書類に悩まされているという。この2つのシステムは基本的に相反していると言っていた。