購買先の評価基準
(H16年11月2週号)

A社は、審査で、購買に関して、「新規に取引先を評価する際には、明確な基準を決め、文書化された方が良い。」と不適合ではないがオブザベーションとして助言があった。

A社は、納期、品質等について、担当者が「供給者評価シート」に指定された5項目について良、否の二段階で過去の経験に基づいて評価し、その記録を残し、選択の最終判断は購買責任者の判断で決めている。そのようなことを説明し、書類も提示したが、審査員は受け入れなかった。オブザベーションは、本来、不適合ではないので、どうするかは、会社の自由で、審査員の判定は不要なはずである。

ところが実態は不適合と同様の扱いとなった。A社の担当者が5項目について2段階評価し、購買責任者が認定するというのは、明確で立派な「基準」であり、「評価シート」があるから評価の記録要求にも対応している。

7.4 購買は”文書化し手順”をISO9001:2000では要求していないので、文書がなくても強制できない。審査員は、規格の要求にそって実態を見るだけである。
また、「適合の審査」と「付加価値の審査」の混同のトラブルである。しかも、審査員の助言は、価値を付加しないで、企業に無駄なシステムを強要している。

私は、7.4は“文書化した手順”要求がないが、品質マニュアルでは、shall要求への対応をもれなく記述するため、下記の簡単な例のように概要表(太字)で示している。これで7.4.1の手順書は終わりである。

7.4.1 購買管理手順概要
規定された購買要求事項に購買製品が適合することを確実にするため、及び外注委託した管理を確実にするため、下表の手順概要により購買の管理を行なう。

項目

業者
購買プロセス
購買情報
登録認定者
評価・選定基準
再評価基準
記録方法
管理方式
発注承認者
購買文書
材料業者

社長
会社案内又はカタログ提出。

提出書類の変更の有無

[供給者認定登録台帳]又は[業者調査表] 一任方式

管理部担当

注文書
外注業者
管理部長
[業者調査表]により認定点を満たしたもの。 [業者調査表]に指定。 [業者調査表]により指定。
各ライン担当
納入依頼表
運送業者 管理部長
陸運局許可業者
許可の変更の有無
一任方式 各ライン担当 送り状