ISO9001:2000維持審査指摘事項対応
(H17年10月4週号)

S社は、20人程度の装置設置業者である。ISO9001は、94年版のときから取得し、2000移行後の維持審査を受けた。移行審査のときと審査員が変わった。
下記がその維持審査で審査員が、観察事項としてあげた指摘に対する対応一覧表である。項目3,4,5は、94年版のときから同じ要求であるから、審査員が交替したからといって、指摘するのはおかしなことである。

番号
規格条項
審査員指摘内容
当社対応
理由
1 4.2.3 外部文書の設計ハンドブックの年度が古い。
修正不要
設計ハンドブックを使う目的は、当社設計の基本的な知識を提供するためである。数学でいうと、微分積分の知識提供であるから、設計技術が大きく変わらない限り、版の古さは問題にならない。
2 5.6.3 マネジメントレビューのアウトプットは「誰が何時までに何をするか」を決定すること。
修正不要
これは、社長の個人メモであり、これで指示をしていない。詳細な内容は不要。小企業なので「誰が何時までに何をするか」は日常、会話しているのでお互いに明らか。
3 6.2.2 設計部門の要員に必要な力量が十分に明確になっていない。
修正不要
力量が段階になっていないことを意味するなら不要である(このホームページの2000年版項目別分類コーナーの6.資源の運用の「力量のレベル? :H14年12月1週号」参照)。
4 7.3.1 「設計計画が3ヶ月以上遅れたとき更新」とあるが、規格では「適宜」更新とある。
修正不要
「適宜」だけではあまりにも一般的、抽象的な内容なので、分かりやすく当社の状況に対応して具体化したもの。但し、3ヶ月までは適宜である。
5 7.3.4
7.3.6
工事完了で設計審査をするのは適切でない。設計審査が1回では少ない。
修正不要
「適切」の意味は、設計審査の段階は企業の特殊性により選択するという意味。当社の製品は一品料理的なので、工事完了までは妥当性確認が不可能。したがって、設計者が現場代理人を兼ねることが多い。
6 8.2.2  内部監査チェックリストの内容は初期的で、かつ、定型的である。被監査部門毎の重要性、運用状況を考慮した監査が必要である。
修正不要
内部監査は、計画の達成度を監査するものであるから、初期的とか、高度とかのレベルはない(このホームページの「2000年版項目別分類」8.2.2.の「改善提案なき内部監査は不適合?:H15年12月4週号」及び審査/コンサル経験談の4.の「『変な質問』とISO9001審査の限界:H17年7月2週号」の1.の(2)参照)。当社は小企業であるので、全部門、全shall項目について1日で内部監査できる。