| A 氏: |
マスコミの耐震偽装問題の情報を見ていると、建設業界独特の発想が根底にあるね。構造的な問題だね。国際競争にさらされてきた自動車、電気業界とコストの考えが違うようだね。
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| B 氏: |
日本は土建国家と言われているように、親方日の丸産業の建設業界には、いろいろな資格要求があり、書類の提出も厳しい。証拠の写真など、工事が終わると膨大になる。官庁工事など、検査も厳しいね。官は民を信じていない風潮があるよ。性善説などもウソだね。その代わり、自己責任追求は甘い。姉葉氏も罰金は50万円だからね。全部、検査が悪い、検査で品質を保証しようとする。自動車、電機業界と違い、古い品質管理意識だね。
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| A 氏: |
ヒューザーとイーホームズの対立は、ものを作った最終責任者のヒューザーとそれを検査したイーホームズとの古典的対立だよ。建築主が検査のせいにできない体質なら、建設主は、施工業者や、設計業者の選択には、コスト面だけでなく、品質面で厳しいチェックをするね。瑕疵責任について、真剣に考えるなら、建設業界の体質を考慮して、最悪の場合に備え、飛行機など買わず、百数十億円くらいの自己資金は蓄積しておくか保険にはいるね。それがないから、結局、税金におんぶだ。
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| B 氏: |
自動車部品のかんばんでは、無検査だが、それには、厳しい部品メーカーへの品質管理審査をする。かつ、不良を出したときのペナルティは目が飛び出るほど高い(このホームページの新着ニュースコーナーの「対話:日本ERIの是正処置マネジメントの問題点:H17年12月2週号」参照)。建設にはそういう体質がないようだ。
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| A 氏: |
その結果、あるアンケートでは、建設業界では約70パーセントが品質関係で書類の偽造があると解答している(このホームページの審査/コンサル体験談の4.審査・コンサル一般論の「7割近くが書類の改ざんを示唆:H13.6月1週号」参照)。官製談合など、根底に甘えの構造があるのと表裏一体だね。政治とのからみも多い業界だね。
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| B 氏: |
今回、姉葉氏の偽装は数年前に依頼先の木村建設からの強烈なコストダウン要求が動機になっていることが明らかになっている。しかし、どんな業種でも、公共であろうと、民間であろうとコストダウンは当然で、それは別に悪いことではないね。
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| A 氏: |
問題は、品質との関係を切り離すことだね。結果として、安かろう、悪かろうになる。コストと品質の一体関係が身についていない結果だね。JR西日本の安全軽視問題と同様、バリューという発想がない。親方日の丸で育った産業は似ているね。(このホームページの品質・環境に関する社会問題コーナーの「JR西日本事故のコメントにおけるバリューという見方の欠如:H17年5月3週号」参照)。
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| B 氏: |
マスコミの伝える内容では、コンサルタントの内河総研社長の話には構造のコストダウンの話は出るが、そのコストダウンには耐震性など、コストの目的である品質追求との厳しい関係の話は出てこないね。「鉄筋やコンクリートを減らしなさい。しかし、それは耐震性と関係あるから、十分に注意しなさい。」という品質とのからみの強調がない。それじゃ、手抜きのコストダウンだよ。そのからみの厳しさを論じないコストダウン・コンサルタントは、三流か失格じゃないの?これが「内河教」の本質じゃないの?国会質問でも内河氏へのその追及がないね。「建築の重要品質である耐震性への配慮の強調なしでコストダウンを宣伝してきた『内河教』の考えに反省はないのか」と聞くべきだね。オーム真理教だって、教祖自体は自ら手を下していないからね。問題は、その教理だ。これは、木村建設には教祖的な存在だったので、姉葉氏以外でも偽装は出そうだね。
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| A 氏: |
法令・法規の順守は、ISO9001:2000でも厳しいね。「5.1の経営者のコミットメント」のa)で「法令・規制要求事項を満たすことが当然のこととして、顧客要求事項を満たすことの重要性を組織内に周知すること」とある。ところが、ISO9001:2000をとった会社の社長が「私は、最近、現場に出ないので知りません。」と平気で言える。それから、マネジメントを指導するコンサルタント会社のトップが、自社の部下のしている重要な行動を把握していない。国会の場でマネジメント不在を平気で言える。マネジメントを指導できるのかね。やれやれだね。
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| B 氏: |
ISO9001:2000では、7.2.1のc)で製品に関連する法令・規制要求事項の明確化の要求があるし、7.3.2の設計インプットの要求には、b)に適用される法令・規制要求事項がある。姉葉氏も「これ以上のコストダウンは、法律で要求している品質を守れないことになる」と支店長に対して「要求内容を明確化」していないし、支店長も「法律で要求している品質を守る中でコストダウンをせよ」という明言もないようだ。バリュー無視の「内河教」のマインドコントロールがここまできている。
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| A 氏: |
バリューの話のついでだが、ISO9001:2000であるコンサルタント団体が、「品質マニュアルは、3頁でOKです」ということで売り出した。それにつられて、その指導でISO9001:2000を認証した20人くらいの会社から相談が来た。日常帳票が増加して、苦しんでの相談だよ。そこで、まず、品質方針を見たけれど、5.3のb)の要求である「品質マネジメントシステムの有効性の継続的な改善」が抜けている。これで認証を得ている。確かにマニュアルは薄いが、規格要求を無視している。これもバリュー発想がない。136のshall要求を満たした上でのコストダウンでないと、認証は無意味だよ。しかも、薄いのは品質マニュアルだけで、日常書類は増加したというのは、詐欺的なコンサルティングだね。高い金を取ってだよ。
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| B 氏: |
そのコンサルティング団体に、バリュー発想がないから、そうなるのだね。だまされないことだ。
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