?2つの品質計画書
 ISO10005の「品質計画書のガイドライン」では、具体的な例が5つあげられている。このうち、2番目の販売からアフターサービスまでの、全体の企業の業務の流れである。その主な業務の流れと組織が対応する。これは、今まで、「品質保証体系図」として、よく作られたものである。3番目が今まで、日本でおなじみのQC工程表的なものである。
 前者は「製造製品の例」としてあり、後者は「プロセス製品の例」としてある。しかし、これは、1つの企業にも、2つの図はありえると考えられる。
 そして、品質保証体系図のほうは、どちらかというと品質システムを図にしたようなものであり、個々の製品の詳細な内容は、QC工程表タイプとなると考えられる。
 一般にこの2つが必要であろうか。
1・2つの品質計画書
 ISO9000ー2の1996年の草案の4.2.3「品質計画」では、次のような説明がある。分かりやすく多少意訳する。「計画活動が行われ、その結果、品質を満足する方法を確立されることを示す必要がある。
 計画には品質システムの要素がどのように関係し、製品の品質をいかに満足するかを含むとよい。
 これらは、次のものを必要とするだろう。
 a)管理的、作業的な目的:品質システムの関連についての作成
 b)製品の計画:個々の品質活動、資源、そして、個々の製品、プロジェクト、契約についての活動の順序」
 これからすると、a)が品質保証体系図的なものであり、b)がQC工程表的なものである。
2・2つの品質計画書の関係
 業務の基本的な流れにそって組織分担が明確にされ、これによって、個々の製品の品質計画書が作成されることになる。
 すなわち、a)タイプの「品質計画書」は、よほどのことのない限り、変わらない。変わるとすれば、自動車メ−カ−が、食品でも製造することになったような大きな変化の場合であろう。これは、品質システムが中心であるので当然である。
 一方、b)タイプの「品質計画書」は、a)タイプの分担で製品ごとに詳細が作られる。
4・品質保証体系図のモデル