?設計審査・設計検証
 設計審査、設計検証、設計の妥当性の 品質は、設計でほとんど決まるといわれています。欠陥のある設計は、品質上大きな問題になるのは、理解できます。そのためか、ISO9001/2/3では、4.4.6「デザイン・レビュー(設計審査)」、4.4.7「設計検証」、4.4.8[設計の妥当性確認」の3つの設計チェックが、要求されています。
 このうち、「設計の妥当性確認」は、1994年の改訂版で追加されています。
 設計の妥当性確認というと、設計審査、設計検証も設計の妥当性を確認していることではありませんか。
 また、設計審査と、設計検証との関係もぴんときません。
 この「設計審査」「設計検証」「設計の妥当性確認」の3つの関係は、どうなっているのでしょうか。
1・デザインレビュ−(設計審査)
これもISO8402の用語定義にある。「品質要求事項を満たす能力を評価し、もし、問題があればそれを明確にし、解決策の作成を提案するための、文書化された包括的な、かつ、体系的な設計に関する検討。」としてある。参考には「デザイン・レビュ−は設計プロセスのどの段階でも実施できるが、設計プロセスの完了時には、必ず実施することが望ましい。」とある。
 4.4.6 では、専門家の参加も含めるように要求している。
 通常、手作り試作段階で2回、量産試作段階で2回など、適当な設計のまとまりの節々で、計画的に行われる。
2・設計検証
 これは、ISO8402にずばりないが、検証について、次のような定義があり、さらに、その参考で設計検証が述べられている。「規定要求事項が満たされていることを、客観的証拠の調査及び提出によって確認すること。」とある。そして、参考1では「設計及び開発において、検証は、ある活動に対する規定要求事項への適合性を確定するための、その活動結果のプロセスに関係する。」とある。一寸、抽象的な表現であるが、具体的には、検図などで、設計活動が要求された結果としてできているかのチェックになる。
3・設計の妥当性確認
 英語ではvalidationである。これは初版(1987年版)のISO9001にはなかった。当時の、ISO9004に「設計検認」という訳語であったものである。薬品などは、英語のまま、バリデーションと言っている。
 したがって、「設計の妥当性確認」は、今回の新訳で、確かに、設計審査も設計検証も設計の妥当性確認の目的であるので、混乱しやすいかも知れない。設計検認でもよかったかもしれないし、デザイン・レビュ−のように英語化して、薬品業界のように使ってもよいかもしれない。
 このバリデーションは、ISO8402では「定められた用途に対する特有の要求事項が満たされていることを、客観的な証拠の調査および提出によって確認すること。」とあり、参考1では、「設計及び開発においては、妥当性確認は、使用者のニーズへの適合性はを確定するための、製品のプロセスに関係する。」とあり、参考2では「通常、最終製品について、規定の運用条件のもとで実施される。」とある。
4・3者の関係
 したがって、設計審査は、設計の全段階で行われ、設計検証は、通常、検図など、設計段階の終了時に、行われ、検認は、製品(モデルや、試作品)で設計結果をチェックすることになる。