?審査機関と指導機関の関係
 英語圏の外人講師による主任審査員のコースを受けたのですが、その演習問題に、審査員とコンサルタントの関係の例題がありました。その例題には、審査員が「誰々のコンサルタントの指導を受けないでもらいたい。」ということをいうシナリオがあり、それを演習で討議するようになっていました。
 演習の後の講師の解説では、この審査員の行動はよくないとあり、審査機関と指導機関は独立性が必要であり、その選択は企業のフリーであると講義がありました。QSー9000では、その独立性は厳しいとも聞きます。
 この独立性の要求はどういう意味なのでしょうか。
1・グローバルスタンダードの意味
 最近、日本の金融業界のトラブルから、グローバルスタンダードと日本のスタンダードの違いが問題になっている。日本の建設業界が談合で、国際的な非難を浴びたのは、かなり前であるが、今度は金融界が護送船団方式で同様の非難を浴び、国際的な信用を落としている。
 グローバルスタンダードの基礎は、アメリカとかアングロサクソンの考えだという見方があるが、製品の標準化のように、消費者に有益なこともあるし、国際的な交易上、好ましい面があるので、拡大している。 このグローバルスタンダードの基本は、フリーである。そして、それは、勝手なフリーでなく、ルールのあるフリーである。すなわち、フェア、透明性が要求される。
 グローバルスタンダードの1つであるISO9000シリーズの考えも、フェアな審査でないと信用ができないので、似た考えが基礎になっているといえる。
2・審査員とコンサルタント
 ISO9000シリーズの指導をしたコンサルタントが、審査員として、その企業を審査できない。これは、牽制力、オープン性がなく、談合的であるので、透明性を欠き、フェアでないと見なされるからである。検事と弁護士が同一人であったり、談合的なら、フェアな裁判とみなされないと同じである。
 したがって、企業が審査機関を選択するのも指導機関を選ぶのもフリーである。しかし、独立した機関を選ぶ必要がある。
3・QSー9000の要求
 QSー9000では、ある指導機関から指導を受けた場合、審査機関はそれから独立していることが要求されている。これは当然の要求であるが、コンサルタントと審査機関の関係が関連会社である場合も独立性が認められない。これもフェアな審査要求からである。
4・日本の審査
 日本は製品の品質は優秀である。その管理システムもオープンで、フリーで、ISO9000シリーズでは、ファエな審査に対応できることが必要であろう。そうしないと、また、後進国として、世界の笑い者になりかねないことになる。