私は最近、IRCA(InternationalRegister of Certificated Auditors)による審査員資格を取得しました。その認定のカードを見ると、Qulity Management System Auditor Regisration Scheme とあります。
 IRCA認定の審査員のコースを5日間受けましたが、そのときの公認テキストにも、品質管理システム(QMS)と品質システム(QS)とが同居していました。これは違いがあるのでしょうか。
 この品質という言葉は分かりにくいと思います。 ちなみに、ISO14001の環境システムを調べたら環境システムでなく環境マネジメントシステムとマネジメントがあり、明確に理解できます。
1・品質システムの定義
 ISO8402:1994の3.6項では、品質システムの定義があり、それは、品質管理を実行するシステムであるとしている。その意味で品質システムは管理活動を行うシステムである。
 ISO9004:1987の序文では、「品質管理システムという言葉が6つあったが、ISO9004―1:1994になるとこの6つの品質管理システム(QualityMagement System:QMS)が、品質システム(Quality System:QS)に修正されている。たった一字、managementが削除されているだけで、文章はそのままなので、意味の変化というより、用語統一ということであろう。
 このように、品質管理システムと品質システムとは同じ意味で使われている。しかし、日本語としてはなじめないことがあり、このために、品質管理システムとは別なものと誤解している場合もある。
 英語圏の主任審査員のインストラクターにQMSとQSの違いを直接聞いたら、彼は、「同じである。人によって用語の癖が異なるせいではないか。」とあまり関心がない回答であった。
2・ISO14000との関係
 ISO14000は、確かに「環境管理システム」となっている。Enviromental ManagementSystem:EMSである。managementという言葉がある。興味あるのは、ISO本部のニュ−スなどではISO9000シリーズとISO14000との統合で、いろいろなニュース記事があるが、ISO9000シリーズのことをQMSとして、ISO4000のことをEMSと略記していることがある。
 今年、2月のISO本部のニュースでも、「この2つのマネジメント・システム規格(management system standards)のファミリー」という言葉がある。「ISO9000規格は、管理システム(management systems)の審査のモデルとして広く用いられており、ISO14000もそうなることを期待されている。」という記事もある。
 品質マニュアルも、なじみにくい言葉であるが、ISO9000シリーズ以前であるジュランのQCハンドブックでは品質管理マニュアル(Quality Control Manual)と品質マニュアルが混在している。これも同じ意味である。
「品質」という英語は、日本語的に分かりにくい組合わせが多く、日本語的にピンとこない言葉で要注意である。