| ある外国の審査員が「設計文書は、設計活動の記録文書である」と言ったので、おかしいと思い、「記録文書は変更できない。変更したら改ざんとなる。しかし、設計文書で、製造指示をする場合、変更はある。これが本質的に異なる。」と言って納得してもらったことがある。 |
| その意味で、文書と記録は、明確に区分できる。ISO/TC 「中小企業のためのISO9000」の4.5「文書及びデータの管理」の解説では、次のような説明がある。 |
| 「文書と記録の間には相違がある。本質的には文書は、どのように物ごとを行うかを示し、管理するために使用され、状況の変化を反映して、改訂することができる。 |
| 記録は何かの活動の結果として、生まれるものであり、その時点で、存在していた事実を述べたものであり、改訂できない。改訂されて回収された文書は、記録になり得る。」 |
| すなわち、ISO9000シリーズでいう文書は「指示機能を持った文書」である。 |
| 同じ文書でも指示機能を失った文書は、文書でなく、廃棄されるか、記録になるのである。 |
| たとえば、図面は、製造指示に用いられているときは、文書であるが、改訂があり、新しい図面になり、回収された古い図面は、設計記録となる。そして、設計者の参考資料になったり、問題があり、過去の設計資料を見たいときに記録として利用される。 |