| 「中小企業のためのISO9000:ISO/TC176からの助言」では、「トレーサビリティの要求は、書類やコストの増加となる場合があることを注意すべきである。」としている。 |
| ISO9000先進国イギリスのIQAの「小企業のための品質システム」のガイドでも「小企業は、生産量と外注が少ないから識別とトレーサビリティの方法については大企業の例に盲目的にしたがうべきではない。」としている。これも必要性とコストのバランスである。また、このガイドでは、トレーサビリティについて特定の顧客の要求がないときは、どの範囲までのトレーサビリティが必要かは、自社で判断すべきとしている。「ISO9000ー2:1997」でも、「トレーサビリティは、コストがかかるので、契約で要求された場合でも、その範囲の記録まで含めるかを明確にすることが望ましい。」としている。範囲は、材料ロットからトレースでき、その工程もロット番号でつながっているとその範囲は広い。範囲の狭いものは、最終検査ロットと製品個別識別(製造番号)とのトレーサビリティである。 |
| ましてや、自主製品で、かつ、市場の問題もなく、OEMの場合でも要求していないのであれば、トレーサビリティは必要がない。 |
| トレーサビリティの必要性とリスクは、コストに関係する。日本でも地震の多いと予想される地域ほど地震保険というコストは高い。しかし、ニューヨークに地震保険というコストはあるのだろうか。小企業の品質と関係のないトレーサビリティは無駄であり、経営効率低下を起こす。 |