?新人でも分かる手順書の間違い
 当社では、作業の訓練を重視し、その効果的な訓練により、いろいろ文書を読むより、指導員制による計画的な訓練システムを中心にしています。 このため、現場の作業基準書も文書量は最低限にしてポイントだけにしています。
 それで十分で、特に問題を起こしていません。 とこが、審査で審査員は、「この文書では、シロ−トは理解できない。新人でも読んですぐ分か文書を作るべきだ。」と指摘しました。
 こちらは、「4.2.2 品質システムの手順」の最後のshallで「品質システムの構成部分となる手順の範囲及び詳しさ−−−」という部分を示し、訓練体制の十分なこと、当社の現場業務の単純なことを説明しましたが、審査員は依然として問題として指摘しました.
1. 文書化の範囲及び詳しさ
 ISO9001:1994年版の「4.2.2. 品質システムの手順」にある第2のshallは「品質システムの構成部分となる手順の範囲及び詳しさは、業務の複雑さ、運用される方法、業務の遂行に関係する技能及び訓練によって異なる。」とある。これは、初版のISO9001:1987年版になかった要求である。
 これは、要するに、ISO9000では、過度の官僚主義や文書業務、融通性の欠如が問題になってきたので、誤解のないように追加になったものである。英語の「For the purpose of this International Standard」が訳されていないが、この「ISO9001の規格では」と言う意味で、簡単に言えば、「ISO9001では、やたらに文書を作ることは禁止されている。」ということである。これは、大企業でも、もちろんであるが、小企業では特に留意すべき点である。
2. 「中小企業のためのISO9000:ISO/TC176よりの助言」
 ここでは、「(文書が)非常に詳細であるからといって活動が完全に管理できるとは限らないので、過度な詳細さは可能な場合、避けるべきである。だれでもが自分の仕事を行うのに必要な情報を与えられている限り、適切な訓練によって詳細な指示書は不要となる。(中略)もし、作業者がフォークリフトを運転できないならば、解決策は指示書を書くことでなく、訓練を行うことである。」
 これは、パソコンについてくる分厚い操作の説明書を読むより、実際にパソコンを使ったほうが習得は早いのと同じである。さらに有能な指導員がついて実際の操作をきちんと教えたほうがもっと効果的であるのと同じである。
3. 文書化の目的化の無駄
 企業はコストとの勝負である。特に中小企業でのコストは、経営を直撃する。品質保証上からの目的は正確な作業を早期に習得してもらい、安定した品質の製品を作ることである。文書化はその1つの手段に過ぎない。文書化の欠点はコストにある。効果的に目的を果たし、文書化よりもコストの低い手段は実践訓練である。